茶色のアイドルとチェコの大天使

ドルオタとスケオタをこじらせていくブログ

ピョンチャンオリンピック団体FS,FD・2018.2.11-12

ショート上位5か国によるフリーの演技は2月11日、12日に行われました!

カナダの初優勝かロシアの逆転連覇か?!

 

【ペアFS】2/11

http://www.isuresults.com/results/season1718/owg2018/OWG2018_TeamPairs_FS_P_Scores.pdf

競技前、ブース隣同士のイタリアと日本が国旗を交換しあって応援していてめちゃくちゃ可愛いぞ!

 

#1 Miu SUZAKI / Ryuichi KIHARA (JPN)

スロージャンプがふたつとも決まらなかったのと、コンボも入らなかったから悔しいけど得点は伸びない。でもルッツはばっちり決まった。ソロスピン揃ってるし距離感も良い。デススパイラルは深くてかっこよかった。アイコンタクトして滑ってるだけで泣きそう。海羽ちゃんが木原くんのこと信頼しているのがよく伝わってくる、可愛らしいロミジュリ。木原くんワンハンドになる部分含めリフトすごくスムーズになったよね。97.67点(49.24+49.43-1.00)

 

#2 Valentina MARCHEI / Ondrej HOTAREK (ITA)

パーフェクト!素晴らしい演技。組んで4年目、ふたりでのオリンピック初めてとは思えない(シングルスケーターや別のカップルとしての出場はある)。全く隙がない。緊張とかないんだろうか。グループ3リフトの出口ユニークで、スローのルッツは入りが難しくて、ショーを見ているようなコミカルなプログラムなんだけど、競技としての難易度も高めていた。エントリー、エグジットが独創的なリフト、ジャンプは曲をよく表現もしていた。最後嬉しさ爆発してきちんと止まらなかったから、タイムオーバー取られたのかも??138.44点(72.02+67.42-1.00)PB!!

嫁!!!ホタレクさんのお嫁さんアンナ(アイスダンス代表)が応援席で嬉しそうにしていてハッピー。

 

#3 Alexa SCIMECA KNIERIM / Chris KNIERIM (USA)

愛情たっぷり詰め込みました!!って感じの演技。※二人は夫婦。コンボが入らなかったのが惜しかったけど、最後まで流れが途切れなかった。リフトの出口、3つとも違う難しいバリエーションで降りてきてるのが印象的。アレクサのフリーレッグがピッと伸びているのが美しい。今まで見た『ゴースト』の中で一番好きかも。126.56点(64.82+62.74-1.00)

テネルちゃんが旗ふりふりしてるのがかわいい~。

 

#4 Meagan DUHAMEL / Eric RADFORD

スロー4サルコウで手をついただけ。完璧ではなかったけどやっぱり強い。アクセルリフトの降り方かっこいい。エリックの足元がやばい。イナバウアーでのキャリーもすごいし、スロージャンプの前にイーグル入れるのもかっこいい。静かな音楽なんだけど、滑りでしっかり盛り上げて力強さを出していた。特にコレオシークエンスでの空気感はペアならでは。カナダの本気を見た。148.51点(77.26+71.25)

カナダ応援席ずっとうるさい。しかも空になった隣の中国ブースにまではみ出て座っとるしww

 

#5 Natalia ZABIIAKO / Alexander ENBERT (OAR)

始めからちょっと硬いように見えた。少しずつズレていたような感じ。最後のリフトの前に転倒があったけど、リフトはしっかり決めたのはえらい。ザビアコちゃんの姿勢が終始美しい。衣装チェンジの部分も滑らかに。とても綺麗な滑りをするんだけど、まだふたりだけの特徴が少ないかな、もっと個性を出せばいいと思う。まぁでも、ロシアのペアもドタバタあった中で団体戦よく頑張ったと思う。133.28点(68.06+66.22-1.00)

カーチャ、ジェーニャ、ディーマの3人が揃った応援席は尊い

 

【男子FS】2/12

日付変わって各国応援ブース5か国だけに縮みました。ということは??

http://www.isuresults.com/results/season1718/owg2018/OWG2018_TeamMen_FS_M_Scores.pdf

#1 Mikhail KOLYADA (OAR)

6練から怖いお顔で冒頭は少し硬かったか。クワドはルッツが転倒、トゥは1本トリプルになり、1本着氷堪えた。3Aはふたつとも綺麗に決まって良かった、安心した。ステップ後音楽が変わったところからは、表情も柔らかく、滑りもどんどん気持ちが上がっていったように見えた。スピンの回転速いし、コレオシークエンスは大爆発。コンボふたつになったけど、ショートよりは断然よかった。この勢いで個人戦いってほしい。173.57点(88.35+86.22-1.00)

キスクラ明るくてほっとした。

 

#2 Matteo RIZZO (ITA)

ブラボー!!!ジャンプ全てクリーン。いい緊張感で力を出し切った。シャープな音にシャープな滑り。ステップのびのびとしっかり踏んだ。2曲目の『Let It Be』に合わせたスケートすごく良い。軽やか。19歳でビートルズメドレーを滑りこなす力は今後が楽しみ。リンク上がるところの仕草が可愛い。156.11点(78.77+77.34)

イタリア応援団「ヴオーイ!!」激しいw

 

#3 Adam RIPPON (USA)

完璧だわ、これは。初出場でこれだけの演技できるのはさすがベテランだな。背中、首、指先の使い方がリッポンオリジナル。とてもしなやか。3F‐3Loを完全にものにしている。『Arrival of the Birds』鳥になりきってた。目の配り方、表情とても優しい。全米の悔しさをぶつけた演技になったかな。演技後のリアクションが可愛い。衣装変わりました?172.98点(86.20+86.78)

 

#4 Patrick CHAN (CAN)

金メダルへの気迫。美美美。4T‐3Tは絶好調の超美しいジャンプだった。コレオシークエンスでもステップ踏みまくり。後ろ手で軽やかに滑っていくパートが好きなんですよね。最後の「ハレル~~~~~~~~~♪」ってすごく長い音で、あれだけ細かくステップ踏めて、上下動も激しくできるのパトリックしかいないと思う。そのステップはレベル4GOE満点。3A転倒含めて、国際大会でこれだけしっかり滑るところ久しぶりに見た。個人戦楽しみ。笑顔爆発して良かった。179.75点(87.67+93.08-1.00)

カナダ全員大喜び。

 

#5 Keiji TANAKA (JPN)

緊張してたんかな。スピードが無かった。4回転ひとつも入らんかったの悔しいだろうな。スピン中に手を着いてしまうという珍しいミスも。でも振付が大きくなったし、腕の動きがセクシーにもなった。ためがある踊り。胸の開き方も美しく見える。あとはジャンプだな。個人戦あるしリベンジできる!キスクラではかなり渋い顔。148.36点(72.02+77.34-1.00)

海羽ちゃん、木原くん、さっとんが旗ふりふりして励ましてくれたよ。

 

【女子FS】2/12

http://www.isuresults.com/results/season1718/owg2018/OWG2018_TeamLadies_FS_F_Scores.pdf

5人中3人が衣装赤色(ミライ、アリーナ、花織)

#1 Mirai NAGASU (USA)

3A決めた!!!完璧!加点も1.57付いた。すごい。脚にテーピングしてるから心配したけど、全然問題なかった。曲調が変わる所でスケーティングも変化するのは、表現力が大人になったなと思う。ニコニコしながら滑るステップは、力強さと優しさと気迫も感じる。フィニッシュでガッツポーズ3回。137.53点(73.38+64.15)PB!!!!

素晴らしい滑りにリッポンが涙。ミライちゃんもリッポンも前回はオリンピックを逃してここまで来たんだもんね。

 

#2 Kaori SAKAMOTO (JPN)

1本目のフリップ堪える形になってしまって「あちゃー」って顔したの素直で可愛い。前半は上手くいかなかったけど、ステップからよく立て直して、ジャンプもリカバリーしたのはすごい。腕の動きがいつもよりは雑だったような。勢いがあったのはらしさが出ていて良かった。131.91点(65.51+66.40)

キスクラで花織ちゃんを励ます木原くん、年上らしいことをしている。

 

#3 Gabrielle DALEMAN (CAN)

完璧。強い。ラプソディーインブルーに戻して良かったんじゃないかな。3T‐3Tの幅と高さは男子顔負け。ジャンプは全て安定。もともと持ってるパワフルさはもちろん活かしてるし、柔らかい表現もできるようになったのは強み。得点を見て暫定2位かよというお顔。それでもPCS出るようになったなあ。137.14点(68.86+68.28)

カナダの勢いがすごい。持ってる国旗、メープルが金だ。

 

#4 Carolina KOSTNER (ITA)

ユーロでみんなを驚かした衣装からまたチェンジ。紫色の個性的なラインが絵画のよう。ユーロで入らなかったルッツが美しく決まったことに感動。その後のフリップが3‐3にならなかったのが悔しいか。手をぱっと上げて下ろすところの緩急がしっかりついてるから、素敵な余韻が残る。スケートが伸びるからあっという間にリンクを駆け抜けていくんだけど、しっかり感情がついてくる。軽やかであり重厚感もあるスケート。圧倒的なPCS。134.00点(59.73+74.27)

キスクラで祈るカロ。イタリアみんな仲良し。

 

#5 Alina ZAGITOVA (OAR)

少し緊張していたか、ベストではなかったような。だけどほんの少しのズレ程度。コレオシークエンスの華やかさが良い。氷上のバレエそのもの。手首が柔らかいんだな。ステップがさらに大人っぽくなった。しっとりした足元。音ハメの気持ちよさも上がっている。TESカウンターグリーンで揃えた。158.08点(83.06+75.02)PB!!!

エテリ先生ご満悦。ロシアチーム揃ったー!!

 

女子は大コケした子いなかった。そしてこの時点でカナダの金が確定!

 

アイスダンスSD】2/12

http://www.isuresults.com/results/season1718/owg2018/OWG2018_TeamIceDance_FD_D_Scores.pdf

#1 Kana MURAMOTO / Chris REED (JPN)

始まり、クリスの表情が良かったのでこれは大丈夫と思ったんだけど……。ひとつめのサーキュラーステップで転倒してしまったのが残念だった。それでもその後は持ち直してスピン、ツイズルはレベル4で揃えた。ツイズルは慎重に入ってしっかりレベル取れた。リフトはスムーズかつ華やかになった。ふたりの信頼関係がよく伝わってきたよ。桜満開になった!!パーフェクトは個人戦にとっとこ。87.88点(44.69+44.19-1.00)

クリス泣かないで~。

 

#2 Anna CAPPELLINI / Luca LANOTTE (ITA)

アンナ、衣装を白に戻してきた。素晴らしい演技。ユーロの悔しさをぶつけたと思う。フィニッシュでふたりともとても嬉しそう。本当に映画を観ているようで、昔観た『Life is Beautiful』のシーンを思い出した。離れていてもふたりがずっと繋がっているように見える。リフトの入口・出口がアクロバティックで独創的。効果音と感情がうまくハマっていた。いつも思うけどアンナは股関節柔らかすぎ。得点はもう少し出してもいいんじゃないかと思うのは贔屓目?リフトがひとつレベル2だった。107.00点(52.70+54.30)

旦那ホタレクさんがアンナの背中をさすってキスしました!死す!

 

#3 Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV (OAR)

冒頭のカーチャの表情にもっていかれた。世界観、ストーリーがさらに深まっていて惹き込まれて冷静に観ていられなかった。ローテーショナルリフトの辺りから泣けてきた。得点なんかどうでもいいよ~と思っていたら、フィニッシュ後のふたりの真顔でこれは真剣勝負だったと思いだす。得点もう少し出したいんだろうなぁ。110.43点(54.72+55.71)

ロシアのキスクラかわいい!カーチャ投げキッスありがとう。

 

#4 Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI (USA)

団体戦にピークを持ってきて大丈夫なの?!っていうくらいの出来。ストレートラインリフトはポジションが多彩。ツイズルロボットかというくらい綺麗に揃って、しかも4つめ付けるというおまけ付き。ほぼ満点。ダイアゴナルステップでのアレックスの笑顔が印象的。マイアも気持ちが溢れている。フィニッシュまで息ぴったり、音にもぴったり。得点にふたりは納得しているよう。112.01点(56.41+55.60)

ネイサンとリッポンの目が優しいキスクラ。

 

#5 Tessa VIRTUE / Scotto MOIR (CAN)

完璧すぎてやばい。こちらも個人戦どうするんだという滑り。ふたりのスタート位置遠いなと思ったところから、ノールックで入るステーショナリーリフト。どのエレメントも難しいことを飄々とやってのける。リフト2つ満点。鬼神。怖いくらいの迫力と情熱。スコットの苦しげな表情が物語をよく表していた。最後のコレオリフト途中からガッツポーズ始まってしまって笑った。118.10点(59.25+58.85)

カナダ大歓声。「ぴぎゃー!!」byガビー

 

アイスダンス個人戦どうなるんですか。メダル足りないよ。

 

↓↓最終結

1位 カナダ

2位 OAR(ロシア)

3位 アメリカ

4位 イタリア

5位 日本

 

【カナダ】パトリックに金メダルを獲らせたかったスコットがSD,FDともにガチ演技して、パトリックもそれに応えてフリーでは良い演技をして見事金メダルを手にして感動した。みんなの笑顔があふれていて幸せ。総合力と団結力の勝利。他チームの演技にも拍手もスタオベもしてくれて団体戦全体を盛り上げてくれた。そして、最終日には応援席が満員となり選手があふれるという事件が発生。

【ロシア】出場を巡るゴタゴタがあったけど意地を見せて銀メダル。女子は圧巻の強さ。ジェーニャとザギトワちゃん、どちらが出ても1位を獲る。カップル競技もさすが強い。最終日はチームが応援席に揃って楽しそうにしていて安心した。ジャージが中学校の体操服みたいなんだけど、彼女たちが着ると可愛いのなぜ。

【アメリカ】ネイサンのショートがいまいちだったけど、みんなとても良い演技をした。ミライちゃんの3Aに涙するリッポンに感動。マイアとアレックスには貫禄さえ感じた。

【イタリア】思った以上に全員が良演技。リッツォくんの躍進は素晴らしかったし、カロ姐の円熟スケートに魅了された。マルホタはPB更新おめでとう。アンルカも素敵なストーリーを見せてくれたし、ショートのルンバではただ一組のレベル3。キスクラの盛り上げも楽しかった。

【日本】みんな出来ることをやりきった。10年前だったら団体戦に出てフリーにも残って、しかも全員が個人戦にも出場するなんて考えられなかったと思う。ペア、アイスダンスはショートが素晴らしかった。フリーは苦かったけど、個人戦に向けて勉強になったと思う。さっとんは良い感じに上がってきてるし、花織ちゃんはこれで落ち着いたはず。五輪に特別な思いを抱かない昌磨さんは回路が異常、刑事くんは個人戦前に滑れて良かったんじゃないかな。

 

というわけで団体戦は以上です。お祭りみたいで観ているほうは楽しいんだけど、個人戦との日程を考えると(特にペア)選手には負担だろうなあと思う。一方でより多く本番のリンクで戦えるメリットもあるという声もあるから、今後どうなるんでしょうね。

 

さて、熱くなってまいりました。次はペア個人戦!!!